看護師を辞めたい・転職を考えている
2021-05-24
最近は特に、看護師の求人をたくさん見ます。
しかし、自分に合った環境なのかは、実際に働いてみないとわからないものです。
経験が少ないときは、「せっかく入職したんだし、もう少しここで勉強してみよう。」と考え、なかなか他の病院や、違う分野の職業に就くことは考えないと思います。
経験の長い看護師は、割と見切りを早くつけます。
それにはいろいろな理由があります。
・どこで看護師をしても自分と会わない同僚がいる。だけど、福利厚生がしっかりしている。
・時間外労働の有無。残業は多いが、仕事にやりがいがあり、自分の興味のある分野であること。
・何か問題が起こったときに頼れそうな上司や、機関がしっかりしている。
・昔ながらの看護師や、職場環境ではなく、風通しの良い関係性が築けそうだ。(これは結構、看護部長や、各病棟のマネージャー・師長がどんな人かでわかる。)
・自分の根拠に基づいた意見が通りやすい職場か?
・頻繁に勉強会があり残業になりたくはないが、時間外労働としてしっかり賃金が発生すること。
・気軽に参加できる勉強会・講習が定期的に行われているか。
・Drと他のスタッフの関係はどうか。
・挨拶はされているか。スタッフのイメージはどうか。
以上のようなことを短期間で察することができるようになります。
ですから、面接で病棟や院内の案内をされ、職員たちの反応、患者さんに対してどのように対応しているのか。を感じ取ることができるので、割と見切りを早くに着けることがあります。
若い看護師であれば、どこの病院や施設にいたとしても、転職するなら前にいたところと同じ科に就職することをお勧めします。
なぜなら、色々なところで勤務するとその専門知識・専門的スキルがつきます。
短期間のうちに、うる覚えで他科へ移ると、処置が違い、患者対応も違うので、勉強しているうちに嫌になってしまうことがあります。
また、新しく転職した科の新卒の看護師と同じように、処置の方法の勉強会。「看護とは。」なんて言う基礎の部分から勉強会に参加しなければならないという事もあります。
考え方次第ですが、看護自体が嫌で転職するのでないのであれば、同科への転職をまずはお勧めします。
看護師を辞めたい理由はたくさんあると思います。
例えば
・患者層も含めた同僚との人間関係。特に単科の病院では、他の科に移動ができないため、いつまでこのギスギスした関係のまま仕事をしなければならないのか。とストレスや、不安が続きます。
・残業が多く、不規則な勤務・勤務希望が出せない。有給が消化されないといったことでプライベートの時間が制限される。家庭との両立が難しいい。
・ストレスを回収する気力がわかず、とにかく休みの日は寝ていることが多い。ストレスが解消されず、疲労感が増していく。
・思い描いていた看護師像と違った。やりたい看護ではない。患者さん本位の看護ができない。
・処置や、こなさなきゃいけない業務が多く、患者さんの話を聞いたり、寄り添えない。
・給料が、看護の仕事に見合ってない。給料アップが望めない。
など、看護師は中労働です。
そんな思いを抱えながら仕事をしていても、決して楽しくないし、向上心も持てなくなり、達成感や、目標も見いだせなくなります。
看護師は「患者さんの身体的、精神的疲労を最小限にすること。」を目的にしていかなければならないことは
学生時代から学んでいますよね?ナイチンゲールの言葉です。
看護自体に違和感を感じるのであれば、その視点で考えてみましょう。「ほんとにできてるかな?」と客観的に評価してみましょう。
その職場にとどまり、発言力も持てるまで頑張るのも手ですが、体や、心が壊れる前に上司と相談し、転職し、新たな環境で看護をすることもいいと思います。
誰に指図されるわけでもなくあなたが選択して、決定したこと。
あなたに責任がありますし。あなたに決定権があります。
やるか、やらないかはあなた次第です。