リストカット・自傷行為
2021-07-15
「リストカット」この言葉を聞いたことのない方もいらっしゃるでしょうし、「今まさにやってます。」という方もいらっしゃるかと思います。
実は私は、看護師になるまで「リストカット」という言葉も、どんなものかも知らないで幸せにやっていました。
私は若者ではありませんが、痛いのが嫌なのでピアスも開けていないくらいです。
精神科に勤務し、生々しいリストカットを処置したり、リストだけでは切るところがなくなり徐々に上に上がって首まで切る。
右利きの人は大体左腕から首にかけてやや斜めに切っていきます。
そしてもう片方。そうやってどんどん傷は増え、もっともっとと深くなっていきます。
これはよく聞く自傷行為。衝動的であることが多いですね。
そして同じ自傷行為の一つが、「ピアス」なんです。
ピアス愛好家の方はいいんですよ。おしゃれですから。
ただ、自分に痛みを伴って、ストレス解消の一環としてピアスを増やすことは自傷行為。
私が教員をしている時に学生が、たくさんピアスをしていました。若いからなー。と思っていましたが、実習が終わると「ピアスを開けたくなって、どんどん増えていくんです。もう開けるところがなくて。へそピン(おへそ)でもしないと。」と話している学生がいました。そして一人ではなかったのですよね。
私の感覚では「え~~~!!!」でした。なんでわざわざ痛いことする??
でも彼女たちは、ストレスのはけ口がそれしか考えられなくなってしまったのでしょう。習慣化されてしまった。
ピアスはおしゃれだし、今時看護師をしていようと、仕事でピアスはシンプルなものにしていれば特に問題はないと思います。
ただ、リストカットも「みんなしてるよね~。」の感覚でいると、どんどん麻痺して、納得のいくまで切り続けることになりますし、それこそ若気の至りで、清潔なものでカットしないため跡が残ることが大変多いです。
縫うほどの場合は救急での処置が多いので、美容外科のような丁寧な縫い方はしないし、しかも救急外来を任される医者は新人が多い為雑。(お医者しゃまごめんなさい。)
そして何より、後悔しても「跡は残ります、なんぼ若い細胞でも。」
仕事はカットした跡が見えないように化粧で隠したり。リストバンドをしたり。
夏でも長袖を着ていることになりますよね。
すると仕事が限られてしまいますし、出会った人への印象も変わりますし、長い話、温泉や結婚のとき等、後々に何かしら影響します。本当に。
最近ご縁があって知り合った女性も、生々しい傷が腕に二か所。「新しいけど、いつやったの?」と聞きました。すると、「飲みすぎちゃって転んだんです。」と
理由を話したんですよね。いつと聞いたのに。
そしてよく見ると半袖の上の部分にもやや時間の経った傷がありました。
「なんも話してくれたらきくのにな~。」と思いながら、「大変だったね。」と話して触れずにいました。連絡先をさりげなく知らせると早速登録してくれていました。
そんな。体を傷つけてまでつらい気持ち、抑えられない衝動があるならまず、誰かに話してください。遠まわしにでもいいんです。知り合いの話に置き換えてもいい。
それでも話せないなら是非私に電話ください。
15分間ではありますが初回お金はいただきません。
あなたの為にありたいと思っています。
一人じゃない。